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2013.03.13
「ゆとり」後の中学の勉強は難しくなったか?

中学の勉強は難しくなったか?

いわゆる「ゆとり教育」が終了し、2012年度から中学校の教科書が改訂されました。ボリュームとしてはそれまでの教科書のページ数と比較すると平均で25%増えています。100ページの教科書なら125ページです。量だけでいえば、難しくなったといって差し支えありません。

科目別にみると理科と数学の増える割合が高く、理科では平均45%アップ、数学では約33%アップします。英語はページ数的には理科・数学ほどではありません。しかし、教科書をみるとわかりますが挿絵や写真が減り、英文が増え、やっと英語の教科書らしくなりました。実際、ゆとり教科書の3年間の単語数は900語くらいに対して1200語にまで増え、単語だけでみると30%強のアップです。

内容的な特徴としては、言語活動と活用的問題の重視、歯止め規定の撤廃があります。前者の言語活動と活用的問題は、名称こそ違っているものの改訂前から取り上げられていて、都立高校の社会の入試問題をみるとよくわかります。

やたら長い問題文に、表にはいろいろな項目がありそこに数値がぎっしり書かれいて、さらに地図があったりします。こうしたものを交互に見ながらヒントを見つけて問題を解いていく形式になっています。(実は大部分がいらない情報なんですが...)

つまり、「きちんと問題文を読むことでヒントが見つかること」(言語活動)、「文章から見つけたヒントを表・グラフ・地図などと照合させフル活用すると答えがみつかること」(活用力)を都立高校の入試で確認しているわけです。

「1600年にあった天下分け目の戦いを何というか」-「関が原の戦い」のような一問一答形式は都立高校の入試問題では社会に限らず、ほぼありません。近隣の杉並区立の中学校の定期テスト問題をみても一問一答形式は減っており都立の入試傾向を踏まえた問題作成になってきています。先生にとっては問題作成が大変でしょうが、生徒にとっては高校受験の予行演習にもなりありがたいことだと思います。

言語活動と活用的問題の重視とは、知識も必要だけど「知識以前のことをしっかりやることから勉強ははじまるんだよ」というものすごく初歩的なメッセージがそこにあるように思えます。

以下のような生徒は都立高校などの入試問題に対応しにくいので要注意!!

「活字を読まない」←勉強では致命的!!(勉強に限らず致命的かも...)

「読んでも意味を考えない」 ←意味がわからなければ、活用や応用には結びつかない

「ただ丸暗記するだけ」←"丸暗記"と"理解のうえでの暗記"はまったく別物!

ちなみに上記にあてはまりやすいのはこういうタイプ

小テストは点がとれても定期テストや模試では点がとれないタイプ

順番を崩されると正答できないタイプ

ろくに問題も読まず、考えもせずに、スグわからないというタイプ

「どこがわからないの?」⇒"全部"としか答えないタイプ

勉強の難度が上がると「生徒の学力差」はさらに広がります。

量の増加が難度のアップと結びつくわけではありませんが、やることが増えスピードが上がるのでついていけなくなる生徒はこれまでより増えるはずです。

ついていけなくなるということはわからないことがあるということです。つまり、わからないことが増えてしまい、受験学年になってから勉強をはじめても潰しきれない可能性が高まります。

それぞれの学年、それぞれの学期、いってしまえば日々の授業ごとにわからないことをつぶしていくという当たり前のことがより重要といえます。

溜め込んでも何もいいことはないわけですから。わからないことなんか。

即解消が鉄則です。

即解消のサポートをしっかりやっていけるようにします! 

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