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●成績が上がる子と上がらない子では何が違うのか~塾の授業からみえるもの~●
大手の個別指導のときからの人数を含めると、1000名以上の生徒たちをみてきたことになります。
残念ながら、いまだに万人に通ずる成績が絶対に上がる特効薬(勉強のやり方)は見つけられていません。
秦の始皇帝が不老不死の薬を探し求めたのと同様に無理な注文のような気もします。
しかし、ひとりひとりの勉強のやり方を向上させていく上で、「これ」をやる子は間違えないし成績が上がる
(当然この逆である、「これ」をやる子は高い確率で間違いが多くなり成績も上がらないもあり)
というような因果関係を見つけて一般化しておくのは大切です。
成績が上がらない子には上がらない原因があり、成績が上がる子にも上がる原因があります。
よくいわれる学習量も原因の1つに過ぎませんから、学習量だけにフォーカスしても成績アップ
という結果に結びつくとは限りません。
(ただし、ほとんどの生徒さんの現状の学習量は成績アップには不足していることも事実です)
当たり前ですが、量も質も同時並行でより良くしていくことが成績アップには不可欠です。
成績の上がる原因を1つでも多く一般化し、それを塾での授業や指導システムも含め
「ひとりひとりの勉強のやり方」を改善していくことで
生徒たちの成績アップに役立てたいと考えています。
今日は「中3生の数学」
【ちょっとした修正で正解率が上がっていく】
―3a+5aを計算するときに
-3と+5と数字だけを計算する子と
そのまま文字のaをつけて-3a+5aで数字の計算する子がいます。
「別にどっちでもいいんじゃない」
↑
正解するならまさに正解です!どっちでもいいです。
2016年現在の杉並区の中学校の採用教科書では
(-3+5)aというやり方でのっています。
文字が同じ項をまとめるときには
数字(係数)だけを取り出して計算するやり方でおしえています。
さてどっちでも良さそうな2つのやり方ですが、
間違えてしまう子にとっては脳への負荷が違うのか
理由は定かではありませんが、正答率が変わります。
-3a と +5a のように文字つきでやると
―8aのようなミスをするが
-3 と +5のように数字だけ取り出すと
2aと正解します。
個別指導はこういう個人ベースのちょっとしたことに気づいて
その子のやり方や考え方を修正してあげるのがメインです。
上記のように、とりわけ計算については、自分の間違いをなんでもかんでもケアレスミスの一言で片づけてしまうと正答率は上がっていきません。
基本的にケアレスミスというのはありません。ほぼすべての間違いには原因があります。
ケアレスミスというテキトーな結論づけで間違いの原因の追求をしないので最大限の注意力を発揮しているはずの定期テストでも「ケアレス」ミスをしてしまうのです。
ケアレスミスが多いと思っているアナタは今日から原因を探し出していきましょう。
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