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間違いだらけの勉強法~定期テスト編その2~
受験(高校受験・大学受験)をしなければいけない場合の定期テストには、2つの大きな目的があります。
1つは、当たり前ですが、定期テストそのものの得点を上げること。
得点を上げることで学校の内申(成績)があがりやすくなります。
そして内申を上げることで私立の高校受験であれば単願推薦や併願推薦につながりますし、都立の高校受験であれば推薦あるいは一般入試における3割の得点分(内申3割と入試得点7割の比率が都立高校でもっとも多いパターン)につながります。
大学受験の場合は、指定校推薦やその他の一般推薦、AO入試につながります。
2つ目は、定期テスト勉強を通じて受験科目の実力をつけること。
定期テストは受験に向けての基礎力を養成する絶好の機会です。定期テスト勉強をしっかり仕上げることでその範囲の入試問題にも正解できる力をつけていくようにします。そのためには、いわゆる「定期テスト用の勉強」に終わらせないことが大事です。
「定期テスト用の勉強」とは、先生が出すといった問題しかできるようにしていかないというような勉強のことで、極論するとその定期テスト以外では役にたたないような勉強をいいます。
学校の勉強と受験勉強を別物と考えてはいけません。難関校や上位校レベルの受験になると、高校受験であれ大学受験であれ、学校の勉強だけでは足りないことはあります。しかし、あくまでも足りないのであって、学校の勉強が必要ないのではありません。受験科目の学校レベルすらこなせないのに受験レベルの問題だけ解けることはありません。つまり、学校の勉強は基本や土台として完璧にしなければいけません。そこをおろそかにして受験用と称する勉強をしても学力アップにはつながらないですし、残念ながら合格にもつながりません。受験用の勉強があるとすれば、学校の勉強を中心とした基本や土台にのっけていくものとなります。
そして定期テスト範囲は入試の範囲と比べれば非常に狭いです。範囲が狭いので、自分の弱点を明確にしやすいですし、同時に克服しやすいのです。よって、定期テストを利用して、その範囲を完璧にするように勉強します。定期テスト範囲については、入試でどのような問題が出題されても正解までもっていく自信をもてるまでやりきるようにします。
具体的には、定期テスト範囲を3冊の問題集を使って仕上げます。1冊目は学校のプリントや配布されている副教材を。これをほぼ100%できるようにしたら、次の問題集でテスト範囲をやってみます。問題集が違うと出題の切り口などが異なったり、1冊目ではいってこなかった問題がはいってきたりします。切り口が異なれば、「こういう問われ方もあるのか」とバリエーションが増えますし、新しい問題がはいってくればその範囲の知識が増えることになります。このようにして2冊目も1回目で間違えた問題を潰してほぼ100%にしたら3冊目を同様のやり方でこなしていきます。異なる3冊の問題集を完璧にしたら、少なくとも基本から標準レベルまでは仕上がります。
定期テストを利用して受験のときに困らない実力をつけるという視点をぜひ持つようにしましょう。ほとんどの生徒にはそういう余裕がありませんが。余裕がないならその余裕をもてるように自分の勉強を見直さなければいけません。
で得点が取れること=その範囲の入試問題に対応できること、とはなかなかならないようです。
主な理由は、定期テストでは入試では問われないような基本問題が出されることと定期テスト用のまずは提出物(英語のワークや数学の問題集)のやり方をみていきます!
提出物とは、定期テスト前になると学校から科目ごとにだされる課題のことです。
主要5科目については学校から配布されている問題集であることがほとんどです。
そして課題はテスト範囲そのもので、学校によってはそのままテストで出題されることもあります。
提出物の第一の目的は、内申につながる平常点を確保することです。しかし、それだけで終えてはもったいないです!
提出物をきちんとしたやり方でやっていくことで定期テストの得点アップだけでなく入試にむけた実力をつけていくこともできます!
もったいない提出物のやり方を変えて、「1粒で2度おいしい」提出物のやり方をしっかり身につけていきましょう。
●ベスト●
①定期テスト前にやるのではなく、通常の学校の授業にあわせて解いて丸つ けをしている
*テスト前には×のついた問題のみをできるまでやり直す
②定期テスト前にやっているが自力で「この問題がテストででたら正解できるか」という確認の意味でやっている
③数学の問題集では"流れ"で問題を解かないようにしている
*学校配布の問題集は同タイプの問題が並んでいる。こういう場合に得てして前の問題がこうだから次の問題もこう解くと"流れ"でやってしまいがちだが、テストでは同じ問題が並ぶことは少ないので流れで解いているとテストでできないことが多い。
④自分にとっての弱点問題やテストで出る確率の高い問題(先生がだすといっている問題など)のみをまじめに解く
★実力アップや定期テストの得点アップにつながらない
間違いだらけの提出物のやり方★
①教科書やポイントを参照しながら問題を解いている
ダメな理由:
テストのときには教科書もポイントもありません。テストを想定していないやり方は
基本的にダメ!
このやり方でやった場合は参照しないとできない問題に印をつけ、なにも
みないでできるまで繰り返す必要ありです。
②1ページごとに丸つけをしない。まとめて丸つけをしている
ダメな理由:
まとめて丸つけすると、「自分の間違いが把握しにくくなること」「間違った知識や
やり方を刷り込んでしまうこと」になるのでやってはいけません。
丸つけの目安は1ページくらいがいいでしょう。
勉強には即時性が大事なことも理由の1つです。
勉強の即時性とは、「自分で解いた問題があっているのかどうか、間違えていたな
らどこが違っていたのか」をスグに確認することです。
そういう意味では1問ごとに答えあわせをしてもいいくらいです。実際のところ、苦手
なところほど1ページといわず、もっと少ない範囲で丸つけをしたほうができるように
なりやすくなります。
特に数学では同じタイプの問題が並んでいるため間違えたやり方や考え方で
問題を解いても気がつかないでその間違えたやり方を延々と繰り返す結果と
なってしまいます。間違えたやり方が定着してしまうとあとから修正するのが大変
になるので二重の意味でダメです。(オリジナルな変なやり方はあとから修正が
できないことがとても多いので要注意!!)
③丸写し
ダメな理由:
シャー芯の消費にしかつながりません(笑)
冗談はさておき、提出物をだし、平常点を稼ぐところには意味があります。
ただし、テストの得点アップにも実力アップにもつながりません。
そうはいっても、時間がなくてどうしても写さざるをえない状況は非常によくありま
す。そういう場合にうちの塾ではどう指導しているかは秘密です(笑)
写すにしても、問題を読む⇒一瞬でも自分のアタマで答えなりプロセスなりを考え
てみる⇒答えをみて写す(英単語や英文などは答えを写しながら覚えようとする)
などは最低限やるようにしましょう。
自分のアタマを使わない目と手の作業にしてしまうのは定期テスト直前の貴重な
時間をホントにムダにするだけです。
一般的には定期テスト前がもっとも集中して勉強に取り組めるはずです。そういう
時間を有効に利用しないと定期テストの得点だけでなく入試でも痛い目にあって
しまいます。
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