2014年10月
●中学生の高校受験 模擬テスト(Vもぎ・Wもぎ)の結果の捉えかた●
[偏差値について]
最初の模擬テストの偏差値は、「これがスタートの数字か」くらいの捉え方で大丈夫です。(実は得点のほうが大事)
少なくとも、今の偏差値で志望校を決めてはいけません。
志望校の合格判定などを気にするのは早くても10月以降です。現時点の合格判定は良くても悪くてもあまり当てになりません。
こういうと、「じゃあ悪くても気にしなくていいのか」「まだ勉強しなくても大丈夫なんだな」と考えだす生徒が出てきますが、それも違います。
[結果をみて終わりではダメ]
当面の模擬テストの結果は、「自分の日常の勉強の時間、内容、質を見直すために利用することと、定期テストとは違う総合形式のテストや会場の雰囲気になれることを重視すべき」と言いたいだけです。
そして、大事なのは「自分がきちんと勉強した単元が得点につながっているか」の確認と「日常の勉強の見直し」につきます。
[模擬テストと定期テストのつながり]
「自分がきちんと勉強した単元」とは模擬テスト向けになにも対策をしていないときには、定期テストで得点がとれていた単元と考えます。
定期テストで得点がとれていたのに模擬テストで得点できていない場合は、定期テストの勉強のしかたがその場しのぎになっていて、入試という観点からみるとダメということで「定期テストの勉強の見直し」も必要ということです。
定期テストは、定期テストそのもので高得点を目指すことは当たり前ですが、入試を見据えて定期テストの範囲を入試で出題されても得点できるように仕上げる目的もあります。
定期テストを使って入試対策も兼ねるという考え方がまるっきりない生徒、つまり入試用のなにか特別な勉強(偏差値60以上の高校では+αの対策は必要)があると思っている生徒は、このままいくと伸びないことが多いです。
なぜなら、定期テストで基礎力がついていないからです。5科目すべてについて基礎から作り上げる単元が多すぎると、消化しきれずタイムオーバーになりがちです。
[受験に間に合わすには]
まずは毎日の目の前にある勉強(学校や塾の授業やその宿題)を大切にし、きっちりと1人で問題が解ける、つまりテストで出題されても得点につながるように仕上げること、しかもスラスラとできることが大切です。
模擬テスト専用のやり直しノートをつくるのもおススメです。また、バツの多い単元は苦手な単元です。夏休みに利用したテキストなどで該当単元をもれなく勉強しなおす必要があります。特に理科については単元ごとで押さえていけばそのまま得点につながりますのでやらないと損です。
[杉並方南町からよく行く都立のおよその偏差値]
入試合格基準(60%)
偏差値55~60
都立富士・豊多摩
偏差値50~55
都立杉並
偏差値45~50
都立鷺宮・松原・杉並総合・芦花
偏差値40~45
都立千歳ヶ丘
偏差値35~40
都立杉並工業・荻窪(定時制)
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1対1または1対2の個別指導塾[鴻志学舎プライベートスクール]
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来春の都立高校受験
■都立推薦入試
今春の推薦倍率は3.24倍、前年の倍率は3.21倍で、2年連続アップ。
中でも今春の普通科の男子は3.06倍、単位制では4.09倍とやはり前年よ
りアップしています。
2014年10月現在の中3生が受験する来春の推薦倍率も高倍率が予想されます。
推薦の倍率の傾向としては、普通科の倍率が上がっています。
これは、作文(小論文)と集団面接の対策が普通科の生徒ほど対応できたからと推測されます。
念のためですが、従来の都立推薦入試はなんだかんだいって、ほぼ内申だけでとられていました。
うちのこれまでの塾生の合格不合格をみていても、
いろいろと自己アピールができる実績があったり、
コミュニケーション能力が高くリーダーシップがあると思える生徒も、
結局のところ内申で劣っていると合格していませんでした。
逆に「こんなに口ベタだけど面接とか大丈夫なのか?」
と心配になるような生徒も内申をもっていると合格。
逆転はほとんど見られませんでした。
ところが現在の推薦入試は、その内申は最大で50%と決まっています。
つまり内申の優位性が下がり、作文・小論文・集団面接
での逆転が起こりやすくなっています。
実際に、うちの塾でも「この内申で従来はだれ一人落ちていない」レベルの子
が残念な結果になったり(一般入試では合格!)、その逆の「この内申だとだ
れも合格してないよ」レベルの子が合格したりしました。
そういうと、作文や集団面接に命をかけようとする子がでてきますがそれもリスクが高いことを知っておいてください。
逆転した子たちの特徴は、推薦はあくまでおまけという考え方です。
ですから一般入試の勉強にエネルギーをしっかり注いでいました。
その上で推薦の対策もしっかりとやっていた子たちが合格しています。
推薦に全エネルギーを注ぐのは、合格してもしなくても賢明な選択ではありません。(高校で勉強についていけなくなる確率が上がります)
また、中学校からも注意はあるはずですが、
3倍を超える入試ということは、3~4人に1人しか合格しない
ということです。
合格しない確率はかなり高いのでメンタル面で大ダメージを負いそうな場合は、一般入試に影響するので受験しないほうがよいです。
ラクに入試を突破したい気持ちはよくわかりますが、ラクな選択ばかりするとキツイ現実にあとから遭遇します。
逃げずにキツイ選択をすると、ラクをできるかはわかりませんが、自分がパワーアップすることが多いです。
覚悟を決めて受験と向き合うのも良いものです。しっかりと自分のアタマで考え判断を。
■来春の一般入試の倍率
アップが予想される都立
小山台、三田(男)、田園調布(女)、目黒(女)、広尾、松原(男)、芦花、豊多摩、石神井、杉並(女)、光丘
ダウンが予想される都立
三田(女)、雪谷、八潮、駒場、桜町(男)、新宿、井草(女)、杉並(男)、武蔵丘(女)、鷺宮(女)、竹早、文京(女)、神代、世田谷総合、杉並総合
*旧1~4学区中心に抜き出し
*新教育実施の都立Wもぎ9月志望校集計データーを使っての予想です。実際のアップやダウンを保証するものではありません。
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●どんな先生(講師)に指導してもらえますか●
社会人もおりますが、基本的には学生です。
現在、社会人3名、大学院生2名、大学生13名が在籍しています。
室長の出身は中央大学です。
中学受験経験者の出身校は、女子学院、ラ・サール、学習院、実践女子、
吉祥女子、です。
大学院は早稲田と東京大学、
大学は東京大学3名、東京工業大学1名、
東京医科歯科大学1名、早稲田大学3名、
上智大学1名、学習院大学1名、
実践女子大学1名、日本大学1名、女子美術大学1名
という内訳です。
理系は7名いて、高校の物理、化学、生物にも対応できます。
大学生は最新の受験をくぐりぬけてきているのと生徒がいっしょに勉強をがんばれる親しみやすさ、兄貴分、姉貴分として叱咤激励できるところがいいところです。
塾の中には、応募して登録するだけで採用したり、学生にネクタイをつけさせ社会人としてみせ、けっして学生とは公言しないと指導しているところもありますが、私どもの塾ではそのようなことは一切おこなっておりません。
面接と学科試験による厳しい採用基準をクリアし、研修を終えた講師のみが指導をおこないます。
(大学だけでは判断していません。東大でも落とすこともありますし、駒沢大でも採用することもあります)
ただし、どんなに学力がある講師でも、お子様とあわなければお子様の学力アップにはつながりません。
やはり個別指導の場合はとりわけ相性が大事です。
そのために講師セレクション制度があります。
万一、相性があわないときは変更ができますし、NGの講師を以後担当させることは
ありません。
もちろん、担当講師まかせにはしておりません。
毎回、担当講師が授業を詳細に記入するカルテをもれなく室長が確認し、
次回の授業の内容や指導方法に関してもアドバイスをおこなっています。
(授業を直接担当することもあります)
塾で大事なのはどれだけ成績(得点)を上げられるか、です。
それ以外のすべてのことを放棄しているわけではありませんが、
本筋の成績(得点)を上げることには徹底的にこだわっています。
特に成績の上がるプロセスを身につけてもらうことで、1回上がって
終わりにならないようにしています。
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●10月29日(水)~10月31日(金)は29日以降のためお休み●
また11月1日(土)は研修のためお休みとなります。
来塾、お問い合わせなどは
11月4日(火)午後2時以降となりますので
あらかじめご了承ください。
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●「無知の知が決め手!?都立入試」●
次の問題は平成19年度の都立高校入試問題よりの抜粋です。読んで答えをだしてみてください。解答時間は最高で2分30秒です。都立高校の入試で求められるのが何か、の一端がわかると思います。
【問3】(3)江戸時代になると、諸産業が発達するなかで、工芸品の製作技術
はさらに進歩し、彩色された磁器や蒔絵をほどこした漆器などは、海外へ輸出
された。とあるが、次の文章は、江戸時代に生産が盛んであった陶磁器につい
て述べたものである。これらの陶磁器が生産された地域は、下のア~エのうち
のどれか。
唐津焼は、16世紀の終わりごろから生産がはじめら れたとされ、江戸時代中期には大量に生産されるよう になり、わが国を代表する陶器の一つとなった。 有田(伊万里)焼は、17世紀の初めころから生産が始 められた磁器で、近くにあるわが国唯一の貿易港か ら輸出され、なかでも白地に華やかな模様が描かれ た製品は、海外でも評判をよんだ。 |
ア 薩摩
さつま
(鹿児島県)
イ 備前
びぜん
(岡山県)
ウ 肥前
ひぜん
(佐賀県、長崎県)
エ 加賀(石川県)
こちらの問題は全20問中の1問で配点が5点です。
試験時間は50分ですので単純計算で2分半。ただし、この問いは情報量(表やグラフ、文など)が問題のなかでは少なめなので最大でも1分30秒前後が適切な解答時間と思われます。ちなみに解答はウの肥前です。
都立入試で問われているのは、知識の前に
「文章、表などの情報を読み続ける力」
と
「それらの情報の取捨選択力(ポイント発見力)」
の2つです。
「文章や表を読むのは当たり前ではないか」とお考えの方も多いでしょうが、なかなかどうして当たり前とはいえません。
上の問題は解答の選択肢が単語で、しかも問題文を含めた情報量も少ないタイプですが、それでもきちんと全体を読まないお子さんもけっこういます。
原因としては、
「ふだんから活字を読む習慣がないために文の長短に関わらず読むことを面倒に感じてしまうケース」
と
「陶器、唐津焼、有田焼という用語をみて、これは知らないことだから読んでもしょうがないと判断するケース」
の2つがほとんどのようです。
<読まない子はどうすればいい?>
前者の場合は、長期的には読書を含めた活字の経験を増やすのが一番です
が、短期的には「文が長いということはヒントがたくさんある」というように発想
の転換をしてもらい、読むというか「ポイントとなる情報を探す」ことに注力して
もらいます。
後者の場合は、表や文から自分の知識に反応するところを探すことと、知らな
いことが出てきてもそれは知らなくても問題が解けるということ、そしてどこか
に必ずヒントがあること、こうした視点で問題を解くことにエネルギーを注いで
もらいます。つまり、大げさにいうとソクラテスの「無知の知」、知らない部分を自
覚すること、そしてその上で知っていることやそこから読み取れることで問題を
解いていけばいいということです。
ちなみに上記の問題では、
「江戸時代」「近くにあるわが国唯一の貿易港」
がポイントです。
知識部分は、
江戸時代⇒鎖国⇒出島だけで中国・オランダと貿易⇒出島は長崎県
となり、それでウとなります。
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