2014年12月
■急がば回れ!
よほどの天才でない限り、やるべきことは山のようにあります。
山のてっぺんをふもとから見上げても一足とびにそこまではいけません。
「ヘリコプターならいける」などの考えは大事ですが、勉強ではカンニングのようなものですから、ここでは自分の足限定とします。
そうすると一歩一歩進む以外にありません。
勉強でいうと、自分が間違えたものの克服です。
スペルミスした単語や間違えた漢字も含めた「できなかった問題」すべての克服がこれにあたります。
こうした一つ一つをきっちりとできるようにすることで
必ず勉強はできるようになります。
勉強はしているのに
「できるようにならない」
「同じ問題すら何回も間違える」
のは、
「間違えたものをほったらかしにしているか」
「間違いのやり直しかたに問題があるか」
です。
このタイプはいつまでたっても上がりません。
「なぜ上がらないのか?」にすら気づいていないこともよくあります。
■まずはこれから!!
学力や得点を上げるには、やるべきことは一つ。
「覚えるべきもの」
「間違えた問題」
「わからなかった問題」を自分のものしていくこと。
ただ、それだけです。
「できなかった問題をできるようにする」
「覚えられなかったものをしっかり覚える」
やるべきことはシンプルに考えて、それを徹底的に突き詰めることが得点アップの近道です。
もちろん、その問題だけをできるようにしても通用するのは範囲の狭い定期テストレベルのみなので、その問題から自分が学ぶべきエッセンスをしっかり自分のものにする、という意味も含めて「できるようにする」ということです。
最終的には、ある知識とある知識のリンクやネットワーク化がキモになりますが、上記をやりながら、もしくはその上にできあがるものだと思います。
■「できる」のレベルで得点は決まっています!
塾では赤×ノートをつくっているので間違えた問題を3回は繰り返しています。にもかかわらず、定期テストでほぼ同じ問題やまったく同じ問題すら間違えている生徒はけっこういます。
「できるようにしたはずなのに、間違える生徒と正解した生徒は何が違うのか?」
結論は、生徒自身の「できる」という判断レベルにあります。
7×8=56でいうと、ある生徒は7×1から順々にだしていかないと7×8の答えがでてこない。それは使える状態とは言えないので「できる」うちにはいりません。
しかし、その生徒の判断は、「できた!」。
まあ、百歩譲って初めて習ったときならよしとするかもしれません。
しかし、その「よし」も「これから繰り返し練習していきなり7×8でも56がでてくるよね」というあくまで暫定的な「よし」です。
ところが、この手の生徒に「その後の繰り返し」は存在しません。
もうその子にとってそれは「できる」問題に分類されてしまっているからです。
得点が上がっていく子(できるようになっていく子)の判断基準は、
「定期テストや入試でその問題や類題を含めて
スラスラと必ず正答できるか」
です。
ですから、解答時間やその問題のコンセプトやポイントなども突き詰めて
「できる」かどうかを厳しく判断します。テキトーには判断しません。
こうした「できる」の判断基準の違いが得点やケアレスミスの有無につながってくるのです。
■「できる」の判断基準をいまスグあげるには
赤×ノートのレベルアップです。
間違えた問題を写す。
写しながら、「その問題のヒントやポイント、必要な知識、解き方、自分はどういうミスをしてしまったか」を考えるようにします。
次に解く。
「スラスラと解けたのか?」「自分の答えや考え方はあっていたのか?」をスグに確認します。
1問ごとに確認したほうがその場でアタマに入りやすいです。
何度いっても答えあわせをしなかったり、それこそものすごい問題数をこなしてからまとめて答えあわせをする子がいます。
なぜそういうことができるか不思議ですが、こういう子たちは自分が解いた問題の答えには基本的に無関心なんだと思います。
厳しいようですが、終えたかどうかにしか興味はなく、あっているかどうかはどうでもよい...。
そりゃ、できるようにならないですね...。
繰り返しますが、
答えあわせをしないなどは、
「本当にそれをできるようにするつもりがあるのか」
という話です。
上のような話をすると、「そんなこといままで教わってない」とかよくいわれます。まあ、そうなんでしょうが、「できるようにするつもり」があればおのずとやるようになることはいろいろあります。
逆にそれがなければ、さまざまなことがテキトーで終わって勉強をしてもリターンが得られにくい残念な状態となります。
得点がとれる「できる」レベルは、簡単にいうと、
暗記系なら「即答」、
問題系は「スラスラ」です。
(方針、根拠、プロセスも含めて)
これを目標に自分の「できる」レベルを上げていきましょう。
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