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●小学生の算数って大事!その2●
一時期、分数ができない大学生が話題になりました。
実際のところ、どことは言いませんが、く○ん式を大学の授業の一環として導入しているところも
あるくらいです。
分数だけでなく小学算数レベルの四則計算が原因で中学以降の数学に問題が生じている生徒は
けっこういます。
繰り上がりや繰り下がりのたし算やひき算が自在にできない子も多数です。
ふつうに角度の計算で間違えてしまいます。
180-87=83 とかはざらにいます。
内角の180度から87度をひいて83度。一桁目はあっているのでまだいいともいえます。
間違える子の特徴は、
1.確認するクセがまったくないこと。
ひき算をしたらたし算をしてもとの数字にもどるか、といったことはやりません。
(ここでは83と87を足したら180になるか)
「面倒くさい」「そんなこと教えてもらってない」とかがよくある反応です。
間違えたほうがずっと面倒くさい気がしますし、では、教えたらやるかというとやらない子が多いです。
「確認するクセ」は算数に限らずにすべての科目、もっというと今後の勉強や生活・人生全般にも影響をおよぼしてしまう
非常に大事なことなのでとにかく身につけてほしいです。
学年が上がれば上がるほど修正が難しくなるので「早め」にです。
ここまでは前回と同じで今回は間違える子の特徴その2です
間違える子の特徴は、
2.数の変形を考えない
特徴としては、見えている数は見えている数としか捉えません。
具体的にいうと、先ほどの180-87でいえば、87を80+7
つまり頭の中では、80と7にわけて考えるということです。
当たり前すぎてそれをやらない子がいることに逆にびっくりするかもしれませんが、
算数や数学が苦手な子は、「1の確認をしないこと」と同様にやっていない子が多いです。
とにかく見えている数字をそのまま計算する。ほかにラクなやり方(工夫)がないかは考えないで
力技で突破していく傾向があります。
中学生でも8+6で12など、このレベルは即答すべきですが、せめて6を2と4に分解する
10の補数の考え方が身についていればケアレスさえ起きないはずのミスが起こります。
上記のような症状で中学に上がると、いっても平均点前後で通常は50点さえも遠い目標になってしまいがちです。
どうすればよいかというと、ただ量を増やしてもあまり効果的ではありません。
ふだんのやり方や考え方を修正するため、また正しい道筋を通りながら問題を解かないと意味がないことをわからせたうえで
一定のトレーニングをする必要があります
いやがらせのように、計算問題ばかりをやらせると数字をいじるだけで計算の意味(たすやかけるといったこと)さえ考えないで
「ただ数字として答えをだせばよい」「バツだったらやり直せばよい」といった学ぶこととはかけ離れた子になってしまう可能性
があります。小学生の勉強は、テストで点がとれてるから大丈夫とは思わないで先を見据えての確認が必要です。
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